羽鳥慎一モーニングショー
2021年3月2日放送より抜粋
出 演 者 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 田崎史郎 青木理 田中綾都 羽鳥慎一 斎藤ちはる |
![]() 玉川徹 |
(羽鳥アナ) おはようございます。3月2日 火曜日 羽鳥慎一モーニングショーです。
今日は、コメンテーターとして、食べられるバラの販売をするという企業を立ち上げました、田中綾都さんにお越しいただいております。よろしくお願いします。
(田中さん) よろしくお願いします。
(羽鳥アナ) 田中さん、21歳ぐらいの時ですか、起業は?
(田中さん) 起業は22歳です。
(羽鳥アナ) どうですか?バラを含めて農業に関わっていますが、農業の現状っていうのは?
(田中さん) そうですね、コロナ禍では、やっぱり、販売先が無くなって、結構周りでもバタバタ経営困難で倒れてしまっている方も多いので、非常に深刻だと思っております。
(羽鳥アナ) リモートなんかも活用しているんですか?
(田中さん) 活用していますね、はい。
(羽鳥アナ) そういった観点からも今日はお話をお伺いしたいと思います。
NTTドコモが、昨日、新たな料金プラン「ahamo」を
月額2980円から2700円に値下げすると発表しました。
大手3社の競争、さらに激化しています。
より魅力的な価格でのサービス提供です。
今月から始まる携帯各社の新プラン。
去年12月、NTTドコモが通話料込みで月額2980円のプランを打ち出すと、
ライバル2社は、通話料金別で、月額2480円のプランを発表。
すると、
月額2980円としていた料金を 280円値下げ し、2700円に改定いたします。
昨日、さらなる値下げに踏み切ったドコモ。
auのユーザーの方
えっ、そんな安いんですか。 そんな安かったら変えてもいいのかな? |
リポーター
浮いたお金は、どこに使いたいですか?
自分のご褒美に、スキンケアグッズとか… |
Softbankユーザーの方
安くても 変える手続きの面倒くささを考えると なんか今のままでいいかなって思っちゃいます |
激しさを増す、携帯値下げ競争『春の陣』今後、新たな動きは?
(一旦コマーシャル)
(羽鳥アナ) NTTドコモが、新たな料金プランを発表しました。競争が激化しています。
(斎藤さん) はい。こちらが、大手3社が打ち出した新たに打ち出した新たな料金プランです。
NTTドコモの『ahamo』は、今回、1回5分までの無料通話込みのプランを2980円➡2700円に値下げしました。KDDIの『povo』とソフトバンクの『LINEMO』は、同じプランの場合2980円です。無料通話なしのプランの場合、『povo』と『LINEMO』は、500円安い2480円です。『ahamo』には、このプランはありません。
今後の動きについて、
ITジャーナリストの三上さんは、
携帯の料金戦争の火ぶたを切ったのがドコモ 各社追随して大手3社ほぼ横並びになったため ドコモはさらに刻んで値下げしてきた 今後 各社が追随する可能性 もある |
ということです。
では、街の人は携帯料金やプランを乗り換えるのでしょうか?
アンケートをみていきます。
アンケートの結果、乗り換えるが5%。乗換を検討中なのが26.9%。ということで、3分の1の人が、携帯キャリアかプランを乗り換えることを検討していることが分かりました。
では、乗り換えた場合の料金について見ていきます。
大手3社の月額平均は、6378円ですが、『ahamo』に乗り換えた場合、税込月額2970円となり、毎月3408円安くなります。単純計算でいくと、年間およそ4万円浮きます。このアンケートで、浮いたお金の使い道について聞きますと、6割の人が「貯蓄」と答えました。
(羽鳥アナ) さあ、青木さん、料金価格競争ということになっています。
(青木さん) あれですよね、あのー、僕もなんか街の人たちの平均値って6000円ぐらいなんですか?僕、その倍ぐらい払っているんですよね。だから、ちょっと。
(羽鳥アナ) 相当安くなりますよ。通信速度とか、そういう制限とか考えた上ですけど。
(青木さん) そうですよね。だから、乗換を僕も検討しようかな。個人的な話はともかくとして、ほぼみんなが持っている携帯電話が安くなるっていうのは、菅政権のある種公約みたいなところもあったから、嬉しい人は多いんでしょうけれど、なんかみんなが持っている物でこれだけ安くなると、物価インフレ目標2%とか言っていたのはどうなったのかなとか、これもう完全にデフレスパイラルじゃないのって気もしちゃったりとか、もう一つは、これせっかく安くなった目的は何かって言ったら、6割が貯金っていうあたりは、結局そうなっちゃうんだよね。だから、これが貯金じゃなくて、何か趣味だったり、楽しいこととか、美味しい物とかっていうように回るような政策・政治をしなくちゃいけないんだけれども、6割が貯蓄に回っちゃうあたりが、今の日本の金融政策も含めてだけど、ちょっと矛盾っていうかね、問題点が集約されている気がしますよね。
(羽鳥アナ) せっかく浮いたんだから使おうっていう気運もあるといいと思うんですけど。田中さんどうですか?こういうのに敏感に乗り換える方ですか?
(田中さん) どちらかって言ったら、疎い方なんですけれども、やっぱり携帯代って毎月掛かってくるものなので、今私も20ギガぐらい使っておりまして、値段も毎月1万円以上かかっているのが、こんなに安くなるってなると、すごく検討したいなって思っています。
(羽鳥アナ) まあ、ちょっとね、ひと手間はかかりますが、20ギガだとこのプランだから安いよね。価格競争自体はどうです?田中さん。
(田中さん) 価格競争自体は、たぶんこれから他の2社もこの『ahamo』に着いてくるかなと思っているんですけど、でも、そのタイミングとかも分からないので、もう早い段階で乗り換えて余ったお金を私はご自愛アイテムとして、リラックスできるような物に使いたいなと思っています。
(羽鳥アナ) 斎藤さんは大きいでしょ、平均で4万円浮くっていう事は…人によったら、もっと浮くってことでしょ。
(斎藤さん) はい。そうですね、家族で乗り換えたら、その分もっと家族の負担が減るので、すごくいいなと思います。
(羽鳥アナ) さあ、玉川さんどうでしょう。こういった価格競争が始まって、またドコモが一つということですけど…
(玉川さん) そうですね。全体としては、いろんな意味があるんでしょうが、個人としてはですね、あの、これ家は光回線に変えたんですよね。リモートになってね。で、こういうふうな金額も全部そこに乗っかっているんですよ。携帯も僕二つ持ちだから。だから、もうね何がなんだか分かんないです。その全部ミックスになっちゃっていて。それで、最近あの、何にいくらかかっているみたいな物が来なくなっちゃったのね。あの、ネットで観るようになっちゃって、紙が来なくなっちゃったし、もうね、ますます何がなんだか分からなくなって、あの37%変えないっていう人。こういうおじさん以上の高齢者は、こっちだからね。
(羽鳥アナ) うん、そう。乗り換えないのは、別にお金払ってもいいんじゃなくて、たぶんよくわかんないから、とりあえず現状維持っていうことなんだろうね。
(玉川さん) そう。もうわかんないんですよ。あとはね、やっぱり感性の法則というかですね、前にあの、電気料金が自由化になった時に、ガスとかいろんな所が参入したじゃないですか。で、明らかに変えたほうが安いんですよ。そちらの方が。ところが乗り換えた人が1割もいなかっていうね…
(羽鳥アナ) うち、マンション全体で変えたから、すごい安くなりましたよ。やると安いんですよね。たぶん携帯もそうなんだけど、玉川さんが言っていたように、なんだか分からなくなっちゃっている。
(玉川さん) もう、おじさんは、なんだかわからないんですよ。
(羽鳥アナ) だから、斎藤さんは、よーくいろいろ見ながら、これから変えようっていう…
(斎藤さん) そうですね。検討しようかなと思います。
(羽鳥アナ) 1個1個、細かいプランをちゃんと見ていくと、結局出費が抑えられるのかなというところなんだと思います。
では、続いてです。
菅総理らから7万円以上の接待を受けていた山田真貴子 内閣広報官が、体調不良を理由に辞職しました。
これを受けて菅総理は、「大変申し訳なく思う」と、謝罪をしましたが、与党内からも「対応が後手後手だ」と批判が高まっています。
私の家族が関係して、結果として
公務員が倫理法に違反するような行為に至ったと
そうしたことについては大変申し訳なく、
心からお詫びを申し上げるところであります
菅総理の長男らによる総務省接待問題。
1人7万円以上の豪華な食事。
続投を表明していた山田真貴子 内閣広報官が、昨日一転。辞職しました。
菅総理、山田広報官をやっぱり、ご子息を含んだ会食は、
「断るに断れなかった」と思いませんか?
私は、承知する立場にありません。
菅総理が総務大臣を務めていた頃、秘書官だった長男の正剛氏。郵政省に入り、総務省のエリート街道を歩んできた山田真貴子氏。
かつての二人を知る、元計算官僚の岸さんは、
(長男は)週刊誌の影響で、チャラいという方が 多いですけど 実際は非常に良い子だなと (山田氏)当時は 女性キャリア官僚って珍しかったら すぐに周りからはかわいがられて 人間関係広げて 利害関係者の間を取る… |
総務審議官時代に、利害関係者である総理の息子から接待されていた山田氏。野党側は、「問題が発覚した時点で内閣広報官を辞任させるべきだった」と追及。
そもそもこれは総理が 先週の段階で
辞めてくださいと お願いをするべき
だったのではないでしょうか?
山田広報官 続投から一転『辞職』。菅総理に「後手」批判。
先週、問題発覚後、山田氏を辞職させず、続投させることを表明していた菅総理。
女性の広報官として 期待していますので
そのまま専念してほしいなと
任命して頂いている立場でございます
大変僭越ながら辞表をお渡しししようとしたとか
そういう事実はございません
先週木曜日の時点では、山田氏も続投に意欲を示していました。
この度の一件を深く反省し
給与の自主返納を行って参ります
1ヶ月分の給与の6割。およそ70万円を自主的に返納すると公表。
ネットでは、
1か月の給料10分の6で70万円も?
7万円は我が家の1か月分の食費!
7万円おごってもらって、70万円を支払う、ということにネット上では、
「倍返しどころか10倍返しだ!」という声も―
先週金曜日、菅総理は、緊急事態宣言の一部解除を決める際に、記者会見を見送りました。
これまで、菅総理の会見を取り仕切っていた山田氏。
大変恐縮ではございますが、次の日程もございますので、
会見はこちらで結ばせていただきたいと思います。
次の日程を理由に、記者が質問しようとしても会見を終わらせる山田氏。もし、会見が開かれ、山田氏が司会だったら、自分に関する質問が出たら、「会見を打ち切れるのか」という批判も―
金曜日、総理の記者会見は見送られ、ぶら下がりの取材に。
記者
山田広報官は続投されるお考えですか?
菅総理
ここで答えた通りです。
菅総理は、この時点でも山田氏を続投させるつもりでした。しかし、週が明けて昨日、山田氏は国会に参考人として出席する予定でしたが、事態は急展開。
昨日の夕刻、体調不良によってかかりつけの病院で診察したところ、
2週間程度の入院加療を要すると診断を受け、入院をし、
また、入院先から過ぎた官房副長官に
辞意を伝え…
山田氏が体調不良で入院し、そのまま辞職しました。
昨日も改めて、ぶら下がりの取材に応じた菅総理。
記者A |
一連の問題を巡っては対応が後手後手だと批判も上がっていますが、
どのように受け止めていますか?
あのー、私はそのようには思っておりません
記者A |
思っていない
はい
記者A |
ちなみに今回、山田広報官の任命責任については
どのようにお考えですか?
このような形で辞任されることは
大変残念に思います
記者A |
今回問題は…
同じ記者が質問を繰り返そうとしたため、別の記者が質問するように促します。
記者B |
山田広報官について「女性の広報官として
期待している」とおっしゃっていましたけども
行政にもたけています
そういう形の中で
期待をして登用させていただいた
そういうことです
記者A |
改めて質問させていただきます。
今回の問題の端緒としては
総理が総務大臣の時代に
ご長男を秘書官に
任命したことがあると思います
その任命の責任については
総理はどのようにお考えですか?
まっ、12年前の話ですよ
自分の会社のことでも
話したことはなかったです
まぁいろんなこともみられますけども
事実はそのようなことだと
いうふうに思っています
自民党内からは、こんな声も―
もっと早く辞めとけよな |
先週辞めればよかった |
(羽鳥アナ) では、ここからは、政治ジャーナリストの田崎史郎さんにお話をお伺いいたします。田崎さん、よろしくお願いします。
(田崎さん) よろしくお願いします。
(羽鳥アナ) まず、山田広報官の辞職の経緯について、改めてです。
(斎藤さん) はい、では辞職の舞台裏についてです。
先週、山田広報官は、周辺に辞意を漏らしていたそうですが、菅総理が引きとめたと言います。さらに、先週金曜日、山田広報官が司会を務める総理会見をセットしかけますが、直前で取りやめて、山田隠しと批判を受けました。そして、昨日、山田広報官は、体調不良を理由に辞職しました。
この対応について
自民党幹部は、「官邸の状況判断が遅い」
官僚は、「痛々しい幕切れ。菅総理のズルズル感が不人気の原因かな」と話しています。
菅総理は昨日、「対応が後手後手になっている」という批判について
「私はそのようには思っておりません」と反論しています。
(羽鳥アナ) はい。田崎さん、今回の山田さんの対応ですけれども、いかがでしょうか。
(田崎さん) これやっぱり、あのー、後手って批判を受けてもやむを得ないと思いますよ。で、観ていても、やっぱこれ菅総理も周りの人たちも、軽く考えていた感じがするんですね。その7万円の接待ということに対して。軽く見ていたっていうのは、むしろ、軽く見たいと思っていたんだと。なぜ、思っていたかって言うと、やっぱり一つは、自分が任命した人の失敗なんですね。二つ目は、この7万円っていうのが、一般の人にはものすごく高い。僕も高いと思いますけど、政治家だと、そういうことは何回か経験があるぐらいの場だと思うんですよ。3つ目には、これ、ご長男が絡んでいるんで、あまりその問題で深入りしたくないって気持ちも働いて、その結果軽く見たいっていう心理が働いた。
(羽鳥アナ) なんで後手後手になっちゃうんですかね?
(田崎さん) それはね、あの、周りの人で「早く辞めさせるべきだ」っていうふうに菅総理に進言した人がいるんですが、でも、さっき申し上げたような事が、心理として働くので、とりあえず守る方へ回ってしまうんですね。で、ちょっとこの菅総理にとって不利だったのは、体調を崩されるっていうのは想定していなかったってことですね。それで後手後手になってしまうということです。
(羽鳥アナ) 過去に病気をされている。体調に若干不安な所があったんですね?
(田崎さん) そうです。体調面っていうのは、それは精神面も含まれているんじゃないかと思いますけど。あるいは、ご家族から辞めるように言われたのかもしれないですけども、そういう要素っていうのはあまり考えていなかったんだと思います。
(羽鳥アナ) さぁ、そしてこの菅政権についての今朝の新聞です。
(斎藤さん) 朝日新聞です。
総理に物言う側近官邸不在 という見出しです。
菅氏に近いベテラン議員は、今の政権の状況を「菅に菅なし、だ」と表現しています。安倍前政権では、総理に絡む問題や政策調整で混乱が生じると、官房長官だった菅氏が対応策をひねり出していました。しかし、菅政権では、そうした役回りが見当たらないと言います。さらに、政権の番頭である加藤官房長官に対し、閣僚経験者は、調整役として評判を下げていると手厳しいとあります。
(羽鳥アナ) はい。まぁ安倍さんには菅さんがいたけれども、菅さんには菅さんがいないんだと言われていましたけれども、菅さんの近くに物言う人がいないってことなんですか?
(田崎さん) これね、その人の問題。つまり加藤官房長官の問題、泥をかぶらないというのがあるのと同時に、菅さんの方にも問題があるんですね。信用して使わないっていう面があるんです。で、僕は数年前に、菅さんご本人に申し上げたことがあるんですけれども、菅さんが政治の師としている梶山清六さんね、総裁選で負けた時に、梶山清六さんは、名参謀だったんですよ、彼はね、「梶山清六に梶山清六はいなかったんだ」と。「そうで負けたんだ」と言われたんですね。で、菅さんも名参謀だったですよ、安倍政権の時。でも、総理になった時に、「菅さんに菅さんがいなかった、と言われるようになるんじゃないですかね」と話をしたことがあるんですね。で、それが今起こっている。
(羽鳥アナ) なるほどね。さぁ青木さん、どうでしょう。この一連の対応についてですけど。
(青木さん) あの、田崎さんがおっしゃった、首相の長男であるっていうことと、かつ任命責任を問われかねないっていうところもあったと思うんですけれども、もう一つは、おそらく、そのー新聞も報じているんだけど、自民ドミノになりかねない、つまり総務官僚、さっきのニュースで扱いましたけど、携帯電話の値下げとか、そういうことを主導としているような、まさに菅さんにとっての足場ともいてる総務省の幹部の辞任ドミノ、菅さんのチルドレンみたいな人が辞めざるを得なくなっちゃうってところも今回の山田さんの判断に対して、少し間違ったところの原因なのかなっていうようなことをメディアは報じていますけれども、そのー僕がずっと思っているのはね、やっぱり安倍政権以降この一強で長期って言っていた政権が長く続いて、官僚と政治の間のバランスというか、在りようっていうのが、おかしくなってきているんじゃないかってことですよね。あの、ご存知の通り、内閣人事局っていうのが出来て、官僚の人事っていうものを官邸がある種ものすごく牛耳るようになって、で、もちろん政治主導っていうのはあるべき政治の形ではあるんだけれども、その、こう気に入った官僚はもう官邸官僚って言って、官邸で徴用したりとか、それから、あるいは出世させたりとかする一方で、意に沿わない官僚とか、直言してくる官僚っていうのは、ものすごい冷や飯を食わせたりとか、更迭をしてきたっていうのもずっと前政権から続いていて、それをやって来られたのは基本的にやっぱり菅さんが中心となってきてやったわけですよね。で、それによって、例えば、森友学園の公文書の改ざんとかね、あるいは防衛相の日報隠蔽とかっていうものが、結局、官邸の意向だったり、官邸の発言とかっていうのにつじつまを合わせようとして、官僚が右往左往して忖度して、結局、こういう不祥事っていうのが起きてきたっていう面がものすごく強いと思うんですよね。今回も菅さんのご長男っていう存在が、まさに菅さん総務大臣も副大臣もやっていたっていうことで、総務省に対してものすごく影響力があって、その菅さんの息子さんだっていうことが、総務省の官僚たち、山田さんをはじめとして、判断としてやっぱりあったと思うんです、間違いなくね。そうするとやっぱり政治と官僚の在り方っていうのが、政治主導っていうのは聞こえはいいんだけれども、安倍政権以降の政治と官僚の在りようの歪みというか、ねじれというか、そういうものが官僚の世界の中にものすごく広がっているとするとね、この日本の政治、日本の社会にとって決して良くない。やっぱり政治と官僚の在りようってものを、もう一回根本から見直すっていう事が必要なのかなって、僕は思っているんですけどね。
(田崎さん) 青木さんは、官僚主導に戻せって言われているわけじゃないんですよね。
(青木さん) もちろんそうじゃないですよ。政治主導が必要だっていう事に対して僕も異議はないですけども、しかし、官僚っていうある種こうシンクタンク的な役割をするものが、やっぱりいろんな専門家が居て、いろんなデータを持っているわけですから、そのデータ、あるいは政権の意向と違っていても意見や情報をきちんとあげるだとか、意見を言うなりして、それを受け止めた上で右に行くのか左に行くのか、進むのか立ち止まるのかって考えるのが政治主導なんですけれども、このしばらくの間を見ていると、政権の意向と違う事はなかなか言えないとか、あるいは、データすら政権の意向に合わせて、ちょっと捻じ曲げたりとか、文書すら改ざんしちゃうっていうような政治と官僚の在りようってものは、本来の政治主導と違うんじゃないかっていう僕は気がしていますよね。
(羽鳥アナ) これね、昨日国会でも菅さんが、「私感情でやっているんじゃなくて、ちゃんと政策でやっているんです」って、菅さんの方からはそうですけど、逆からすると、そうなのかな?っていう、そうじゃないのかな?って受け止めもされる可能性はあります。
(田崎さん) 観ていて、気に入る、気に入らないだけっていう多少要素はありますよ。それだけで決めているわけでは決してないし…
(羽鳥アナ) 菅さんは政策で非情と言われる人事かもしれないけれども、それは政策でやっているんですっていうふうに…
(田崎さん) やっぱり、政策目的で何をするかっていうのが政策で、政治家の選択ですよね。で、一方でそれをきちんとやれるかどうかっていうのは、官僚によって能力差がありますよ。そこは冷静に見なきゃいけないんじゃないですかね。
(羽鳥アナ) 感情ではないんだということを菅さんの方はおっしゃってはいますけれど。えー、田中さんいかがでしょうか。今回のそもそもの件も含めまして。
(田中さん) そうですね、なんかそもそも論として、接待って必要なのかな?って、すごい疑問に思っていて、なんか30代の同年代の経営者で接待やっている人って、ほぼいないですし、私自身接待を受けたくないのと、接待したくも無いって思っていて、このニュースは私にとっては違和感に思ったニュースでした。
(羽鳥アナ) 接待しないでビジネスを進めるって、どういう方法で田中さんはやっているんですか?
(田中さん) 自分たちのサービスに優位性を持たせたり、あとやっぱり、日頃の電話やメールでのコミュニケーションで、人としてのコミュニケーションはだいぶ取れているかなと思っていて、逆に会食接待1回で契約決まるとかはないんで、なんかそこらへんがすごい違和感に思ってしまいますね。
(羽鳥アナ) 距離を縮めるのに、お食事は、田中さんは要らないってことですね。
(田中さん) 要らないと思いますね。
(羽鳥アナ) ここも田崎さん、やはり変化だと思うんですけど。
(田崎さん) そうです。あのー、今言われたように、非常に合理的になっていく。その過渡期のように思えるんですけれども、でも、人間関係を深める事が不要かって言うと、少なくとも政治の世界では必要ですね。
(羽鳥アナ) そのために会食が必要なんだっていうところが、今までの伝統と言っていいのか分かりませんが、そういう流れなのかなと思いますけど。あとはですね、玉川さん、昨日より前に進んだところだと、どうも菅さんに意見できる人がいないんですよっていうふうに与党内でも言われてるってところですよね。
(玉川さん) んんーと、それはたぶん、逆なんじゃないですかね。私も霞が関とかですね、それから永田町の周辺、話を聞いてみると、菅さんっていうのは、人の話を聞かない、と。だから、聞かないから言えなくなるんじゃないですか?周りが。で、例えば、厚労事務次官とかを呼びつけるんですよね。最近ニュースでも観ているように。そうすると、大臣が要らなくなるわけですよ。本来は、その総理大臣がすべてを出来るわけではないので、そのために役所に大臣が全部居るわけですよね。で、その大臣を呼んで話を聞くんじゃなくて、直接事務次官を呼んじゃったりするわけですよ。そうすると、もう大臣信用していないってことになっちゃうんです、それは。で、どうもですね、そういうふうな傾向が菅さんは強いですね、話を聞くと。だから、全部自分で決めないと気が済まない、と。それで周りの人の意見とかも押し切って、例えば、GoToなんかも始めたり、止め時を誤ったりして、で、世論から反発が出て軌道修正をするっていうふうな事を繰り返しています。あの、後手後手なのはですね、別にコロナ禍が始まってからのこの危機で、別に安倍政権の時も後手後手だったんですね。もはや自民党政権っていうのは、あの後手後手っていうのは伝統芸になりつつあるなと私は思っているんだけれども、あの、菅さんの場合は、それだけじゃなくて、周りの話を聞かない。あの、いわゆる大きな企業になるとですね、やっぱり全部をトップが決めるわけにいかないわけです。だから、信頼できる部下を置いて、任せるってことをやらないと、組織は動いて行かないんだけれども、どうもその中小企業の経営者レベルの判断っていうことがあるんじゃないかって話は、僕は聞きますね。
(羽鳥アナ) さっき田崎さんがお話しした、あまり人を信用せずっていう、言い方はちょっと悪いですが、やっていくんだって話につながるのかなって。
(田崎さん) そうです。だから、玉川さんのご意見当たっている所もあるんですけれども。例えば、閣僚だけで決める時もあるんですね。で、データをいろいろ聞く時は役員の方がしっかりしていますから、でもGoToとか緊急事態宣言の時なんかは、関係閣僚だけで集まって、むしろ役人を排除して、決めているところがあるんです。それと、やっぱり、菅さんは発足当初に比べたら、まだ人の話、12月ぐらいからですかね、聞くようになっていますね。
(羽鳥アナ) そこは、ちょっと変わってきているんですか。
(田崎さん) 変わってきてる。あの、自分も努力されているんだと思います。
(玉川さん) 人の話をあまり聞かないっていうふうな間違い方を今までしてきているってことになると、緊急事態宣言7日まで、っていう首都圏の問題ね、これをいったいどうするんだろう、と。あの周りは7日じゃ無理だって話をしているんですよ。
(羽鳥アナ) ここはちょっと、玉川さん行きますね。緊急事態宣言の解除について、埼玉と千葉はちょっと慎重なんですね。
(斎藤さん) はい、そうなんです。では、みていきます。
埼玉県の昨日の新規感染者数は、61人でしたが、おとといは97人で、先週の日曜日より13人増加していました。
埼玉県の大野知事は、「感染者数が下げ止まり鈍化している。今週判断だと緊急事態宣言の解除前提で動くということを断定できない状況」と話しています。
千葉県の新規感染者数は、昨日127人と、東京よりも多く、6日連続100人を超えています。千葉県の森田知事は、「現状が悪化すれば、解除は非常に難しい。宣言延長も頭に入れなければならない」と話しました。
では、1都3県の宣言解除について、政府分科会の尾身会長は、
「他の地域と比べて感染減少スピードが鈍化している。解除される、されないについて、両方の可能性もあるので、しっかり判断していくことが大事。」と、再延長の可能性を示唆しました。
西村大臣は、「長引かせないようにするために、対策の徹底を知事と連携して取り組みたい。感染状況、医療体制をより慎重に分析して判断したい。」
菅総理は、「諮問委員会の意見を聞いた上で、最後は内閣総理大臣としての判断をする。私は常に覚悟を持って政治を行っている。」と話しました。
(羽鳥アナ) はい、感染症の専門家は、当然慎重になるべきだということです。そして、政治家である千葉の森田知事も、ちょっと厳しいんじゃないかと、非常に慎重な意見がある中で、さぁ菅さんはどうするかっていうことなんですが、もうすぐ7日なんですけど…
(田崎さん) 菅さんは、現段階においてはね、あの、延長せずに解除したいっていう気持ちの方が強いんです。しかしながら、あの、感染者数が逆に下げ止まっているところもあるわけですね。で、専門家の人たちは、尾身先生をはじめとして、本音、延長なんですよ。西村さんは、むしろ、そちらの方で理解しているってことで、あの、今週水・木・金、おそらく金曜日の夜に方針を決めるようになると思うんですけれども、それまでに相当政府内でももめると思います。7日に、僕は延長の方が高いかな?と思っているんですけれども。
(玉川さん) あの、これいつまでも解除できないってことは困るっていうことだと思うんですよね。菅総理としても。ただ、これあの、下げ止まってきて本当に100を切るっていう所まで、このまま下がっていくかどうかも分からないわけですよ。そうすると、じゃあ延長します、と。もっと下がる所まで待ちます、と。どこまで下がればいいのかっていうのも、専門家も分からない所なんです、たぶん。で、そうなってくると、もっとドンと下げるような手を打ちつつ解除するっていうふうな事を考えた方がよろしいんじゃないかと私は思うんですね。政府は。いつも言っている通り、大規模な検査を同時に導入する。解除と同時に、そういうふうな事への準備には、そこそこ時間が掛かるので、その間だけ延長するっていうふうな、そういうふうな戦略、・戦術を立てるべきではないかと私は思います。
(羽鳥アナ) 田中さん、どうです?もう今度の日曜日なんですけど。
(田中さん) そうですね。小さいながらも会社を経営している身としては、1日も早くやっぱり緊急事態宣言が解除されて、今まで通りのような経営体制が取れればいいなって思ってはいるんですけれども、正直苦しいですが、一個人としては、中・長期に考えた時に、今は大事を取るべきだなって思うので、延長に賛成ですね。
(羽鳥アナ) 青木さん、最終な決定は、経済面も含めて菅総理の判断っていうことになりますけれども、周りにはこのように言っている。
(青木さん) んんー、これね、だから、同じことの繰り返しですよね。要するに、みんなが頑張ると。そうすると、ちょっと下がってきて、飲食業の方々なんかは苦しむと。で、下がってきたから解除だって言って解除すると、結局また増えて、慌ててどうするか、どうするかってなる。いったい政治は何しているのか?ということですよね。つまり、これ今若干下がって来たんだったら、チャンスなので…僕番組でも何度も申し上げてきましたけど、無症状者とか、軽症者っていう人たちをやっぱり、一人でも多くキャッチして、で、保護をするなり、隔離するなりして、とにかく無症状者・軽症者をうまく見つけ出すっていうような作業をしないと、これ今でもやっぱり居るわけですから、これ解除して、その例えば、僕も温泉行きたいですよ。飲食店に行きたい。遊びたいってなれば、また出るに決まっていますよね。どう考えても。なので、この減ってきた状況をあと1週間あるし、玉川さんがおっしゃったみたいに、ここで政治がどういう手を打って再度増えないような方策を…僕が思うに検査だと思いますよ。ワクチンがまだ間に合わない以上。徹底的に検査をするっていうことをしないと、政治っていったい何のためにあるの?また、僕たちが我慢したから結局は減ったけれども、その間、政治は何をしたんですか?というふうに思っている人たくさんいらっしゃると思うんですけど、どうなんですかね?僕は、だから今は解除の時期ではないような気がしますよ。
(羽鳥アナ) 最終的な判断は、菅総理ということになります。明日、あさって、明明後日。その数字の変化も見て、判断ということになるのだろうと思います。
えー、田崎さんにお話をお伺いいたしました。どうもありがとうございました。
(田崎さん) ありがとうございました。